NAIST受験記(情報科学研究科 2016年度 秋入学第2回)
受験記です。
僕が受験したのは秋入学の回ですが、特に秋入学だからと言って変わるところはないようです。
以下の受験記もオススメです。
準備編
小論文
研究室見学に伺った際に聞いたお話が面白かったので、テーマはそれを元に考えました。これが3月下旬のこと。それからはちまちまと論文を読んだり、スライドを読んだりして周辺分野に対する理解を深めました。と同時に構成をなんとなく考えていました。
そんなこんなで出願1週間前になり小論文を書き始めました。いざ書こうとしてみるとやっぱりいろいろわかっていなくて焦ります。添削は、希望研究室に既に進学していた同期に頼みました。急に投げたにもかかわらず有益な指摘をくれたことに感謝しています。
数学
出願が終わってから勉強を始めました。とりあえず過去問を見てみたものの全然わかりません。対角化どうやるんだっけ状態。あまりに覚えていないので本を1冊読み直すことにしました。これが結構よかった。
線形で読んだのはこの本です。がっつり読む気持ちと時間があるならとてもいい本だと思います。論理的に丁寧であり、かつ図やコメントでイメージを伝えてくれます。

- 作者: 川久保 勝夫
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
解析は、新しい本を買うには時間が足りなかったので、学部で使っていた↓の本を使いました。コンパクトにまとまっていながら、演習問題も豊富です。ただ、論理的に不十分なところがあり読んでいて若干気持ち悪かったです。

- 作者: 三宅敏恒
- 出版社/メーカー: 培風館
- 発売日: 1992/12
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
微分方程式に関しては「基本パターンが解ければいいだろう」という気持ちでいました。こちらも学部のときの本を使いましたが、読んだのはp.40までです。教材はなんでもいいと思います。
英語
TOEFLとTOEIC両方受けたけど、前者は半分行かなかったので後者を出しました。700中盤くらい。
当日編
数学
線形も解析も見るからに簡単な問題が1題ずつあったのでそれらを解きました。線形は方程式が解を持つ条件やるだけ。解析は2階微分で変曲点調べるだけ。
と思いきや解析で積の微分を間違えて1,2分ロスした。間の符号をマイナスにしてしまったのでした(符号には気をつけましょう)
面接
まずはプレゼン。原稿は3分ぎりぎりくらい作っていましたが、直前になって1段落丸ごと削りました。意外と緊張していて、この緊張の中で淀みなく話すのは無理だと思ったからです。
質問は、手法に関することしか聞かれませんでした。どこが新規性なのか、その方法だとこれができなさそうだけどどうなのか、ここがよくわからないetc.
結局、手法の説明をしていたら時間が来て終わりました。提案手法のアルゴリズムについては、論文だけでなく書籍を読んでコードも書くなどしていたので、そのおかげで自信をもって答えられたというのはあったと思います。
秋入学だから志望動機とか聞かれるかと思ったけどそんなことはありませんでした。「NP-completeとは?」みたいな知識問題もありませんでした。(ここは先生にもよるみたいなので、研究室の先輩に聞くのがベストです)
プチ情報として、質疑応答では必要ならホワイトボードを使っていいらしいです(僕は実際に図を描いて説明しました)。
最後に
ここに書ききれなかったこともたくさんあります。
気になることがあればぜひコメントか @yurahuna まで。
あるいはオープンキャンパス等に来てもらえれば優しい先輩たちがいろいろ教えてくれると思います。