ゆらのふなびと

競プロ, Python, C++

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ローゼンメイデン』5巻~その平穏が、かりそめと知っていても。

その平穏がかりそめと知っていても―― 戦いの身代わりなんて 誰にもできない こいつなら もしかして…

物語を「楽しむ」と「意味を見つける」の関係⇒感受性が低い人にとってのクンフー論

この記事は、『猫箱ただひとつ』の管理人べるんさん(id:bern-kaste)のこちらの記事 1)クンフー論。それは手段を目的化し「楽しむ」を追求すること(13488文字) - 猫箱ただひとつ。 に対して、僕がコメントを投稿し、それに対してべるんさんが 2)私信、タ…

♪三千世界/幽閉サテライト ~人は独りでは立てない

人は独りでは立っていられない それは誰もが抱える、同じ弱さ だから、つながりが必要ーー

『ローゼンメイデン』 3巻 ~もしお前がバラバラになったとしても、僕が何度でも作り直すから

さあ、選択をーー 僕が何度でも作り直すから 世界は選び取れるのだわ

誰かの「大好き」なものを、自分も大好きになる必要なんてない

最近、人によって「好き」の上限って異なるのだなあということを感じる。例えば同じ「アニメが好き」にしても、週末暇ができた時にTSUTAYAで借りて見る程度の人と、毎日リアルタイムで見なければ気が済まない人がいる。フィギュアやポスターなどのグッズの情…

『ローゼンメイデン』 2巻 感想 ~これは僕の問題なんだ!

大きな掌に、気づいていないだけ 私は幾つもの私になるーー 違う! これは僕の問題なんだ!

『ローゼンメイデン』 1巻 感想 ~僕だけの人形が、欲しかったんだ

僕の居場所はここじゃない 過去を変えて、今も変えられれば… 僕だけの人形が、欲しかったんだ

♪Opposite World/幽閉サテライト ~正解は無数、対立は無意味

「世界には無数の正反対がある。でも、それどれもが”正しい”」 そんなメッセージを、私はこの曲から感じ取りました。

『ローゼンメイデン』 感想1 ~「闘うことって、生きることでしょう?」つながりがあれば、人は現実に立ち向かっていける

宿命に縛られた7体の人形と、踏み出せずにいる1人の少年の物語。私がそこに感じ取ったのは、「現実と向き合うことの大切さ」「つながりの大切さ」でした。 ローゼンメイデン(旧シリーズ)の全7巻を読み終えての感想を書いていきます。

ブログ30日間連続更新をやってみて ~面白さを見つけたらモチベーションは勝手に湧いてくる!

4/14から、ブログの30日連続更新に挑戦しました。書くことの面白さに気づけたし、習慣化にも成功したのでやってよかったなあとひしひし。この記事はその30日間のレポートです。

♪カフカなる群青へ/幽閉サテライト ~不条理な世界に、自分だけの意味を与えるんだ!(4100文字)

生まれた意味すら用意してくれなかった、不条理な世界に対する確信。 それは「生まれた理由なんて 自分の意志で定められる」ということ―― 今回は東方Vocal曲『カフカなる群青へ』の歌詞について考えてみたいと思います。

『Rozen Maiden』 4巻 感想 ~自死にまで至った蒼星石のストイックさとは何物なのか。(4250文字)

蒼星石、君はどうしてそこまでストイックなんだ…。 自分の不完全さを許容できず、ついには自死にまで至ってしまった蒼星石の生涯(?)を追ってみます。

「別にすごいことしてない」――そう思えるところに身を投じるのが最適解なんじゃないか?

塾で働いていると、同じ”講師”という立場でも、それぞれ関心を持つところが違うことに気づく。例えば、大学で学生団体に入っていた私は「組織」や「システム」といった点に目が向く。それに対し、教員志望の同僚たちは「生徒」を大事にし、授業があるわけで…

『監視官 常守朱』 3,4巻 感想 2

『監視官』 常守朱 3,4巻 感想~『確信』のない世界。そこはきっととてもさみしい - ゆらのふなびと 上の感想では、「シビュラは思考を奪う→答えのない問いを考えなくなる→不安定な世界を生きる『確信』がなくなる」という話をしました。今回は、それ以外の…

『監視官 常守朱』 3,4巻 感想 ~「確信」のない世界。そこはきっととてもさみしい

こないだ1~4巻で感想書いたけど、3,4はさらっと読んだだけだったのでもう一回。今回はシビュラシステムの存在に絡んで、「”自分で考える”ことによって、自分の柱となる『確信』は得られるのではないか」というところを考えていきます。 人間の意志 VS シビュ…

『こころ』(上 先生と私) 感想 1 ~「自信の低さ」と「罪人意識」は人を幸せから徹底的に遠ざける。

実家で読み進める本がなくなってしまったとき、ふと手に取った。その前に『坊っちゃん』も読んだけど、そっちは全然響かなかったんだよなー。冒頭の「親譲りの無鉄砲で子どもの頃から損ばかりしている」という一文からもう合わない気がしていた(なのになぜ…

『監視官 常守朱』 1,2巻 感想

今回のGW帰省で得た一番の収穫は、妹がこいつを持っていたことでした。でかした!たぶん世界中の兄の中で100番代に入るくらいには妹に感謝してるよ今。 4巻までしか出てないのでアニメ1期でいうと15話くらいまでですが。気になった&今後考えていきたい点を…

運という不確定要素に向き合う。『マルドゥック・スクランブル』 感想 3

感想2で書いた「自分の人生と向き合うこと」と被る部分もあるが。マルドゥック・スクランブル2・3巻ではカジノが主な舞台となることもあり、「運」にまつわる様々な興味深い言葉が散りばめられていた。 ・(2 p.280 ベルウィング)「運命の輪は二重だ/左へ回…

過去と向き合い、前に進むこと。『マルドゥック・スクランブル』 感想 2

過去と向き合い、前に進むということ。焦げ付きと向き合うことは、それに足を取られフラッシュバックにしてしまうことと表裏一体だ。 ☆(2 p.185) 泣きながら考えた。前進することについて。ウフコックもドクターも前を見ていた。前進し、漠然とした価値や目…

価値なんてもともと虚構。不安定で当たり前だ!(『マルドゥックスクランブル』 感想1)

・(2 p.116~ プロフェッサー/楽園に乗り込んだボイルドを迎えて) 「人間の定義とは何か? 価値という観念を理解するかしないかだ。幼児は、まだ価値という観念を理解しきれない非常に動物的な存在だが、価値を学び、自己の価値を創り上げる方法や、物事の…

自分を変えるために乗り越えるべき3つの抵抗~有意味感の喪失にどう立ち向かうか?

今朝(だったっけ)、自分を変えるためには3つの抵抗を乗り越える必要があるなどと思った。 1.受容抵抗 2.実践抵抗 3.継続抵抗 タイトルは3の問題である。 1.受容抵抗というのは、「ある主張を素直に受け入れられるか」ということ。「自分には無理…

思考実験としての「死」

「明日死ぬとしたら、君は何がしたい?」 「物事を極端に考えることで、はっきりしてくることがある。」これは「思考実験」という言葉で表現できると思う。「摩擦のない面」なんていうものはないが、それを仮定して本質を理解する。実際には自分の立場につい…