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ゆらのふなびと

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『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』感想

ラノベ SAO

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

エンターテイメント度:★★★★★

感動度:★★★☆☆

言葉度:★★☆☆☆*1

  ゲームの世界って面白いなと改めて思った。この作品はファンタジーの世界ではなく「ゲームの世界」を舞台にしているので、HPバー、攻撃判定、スキルなんて言葉がぽんぽん出てくる。描写も青のエフェクトがどうこうとか言う感じで、ゲームをやっているときのあの臨場感や没入感に浸りながら楽しめる。といっても、SAOのプレーヤーたちはとても楽しめる立場になんてないのだけれど。「これはゲームであっても遊びではない」

 SAOは俺TUEEEE系だとは聞いていたが、まさしく。主人公が成長していくタイプの作品は、主人公の成長に胸を打たれたり主人公を応援することになると思うのだが、キリトは強いから「やってくれるだろう」という安心感がある。でも臨場感に欠けるわけではなく、むしろその強さ故に戦闘シーンに引き込まれる気が。プロゲーマーの対戦動画を見ているみたいな感じ?

 ゲーム好きの人は楽しんで読めると思います。

 

 さてここからネタバレ感想です。

 

 キリトとアスナがさあ……ラブラブすぎるでしょ! だってp.232ではキリトがアスナを抱きしめて、p.240には初めての夜を迎えそうになって(いや迎えたのか?)、p.248ではもう結婚してますからね。速い速い。超スピード結婚。

 SAO1巻はこれで一つの物語として完結してるんですよね。その後続編やスピンオフが続くって感じで。1冊でよくまとまってると思う一方もうちょっとじっくり味わいたかったなーという思いもあったり。特に、ソロプレーヤーとしてのキリトの苦悩をもう少し深く。アニメだと単純に時間量は増えるのかしら。

 んー、楽しんでる割に愚痴しか言ってない気がする(笑)

 思考のトリガーを引かれた言葉はこれでした。

「キリト君はわたしにとって、ここで過ごした2年間の意味であり、生きた証であり、明日への希望そのものです。わたしはこの人に出会うために、あの日ナーヴギアをかぶってここに来たんです。……ニシダさん、生意気なことかもしれませんけど、ニシダさんがこの世界で手に入れたものだってきっとあるはずです。確かにここは仮想の世界で、目に見えるものはみんなデータの偽物かもしれない。でも、わたしたちは、わたしたちの心だけは本物です。なら、わたしたちが経験し、得たものだってみんな本物なんです

――p.278

 傍から見たら「虚構」にすぎないものでも、「体験」した本人にとっては他ならぬ「現実」なんだなと思った。そもそも「虚構=無価値」という認識自体がステレオタイプのような気が。「実感」が伴えば、現実であれ虚構であれ同じ価値を持ちうるのではないか。

 

 ラストのシーンがかっこよかった。SAOの世界から帰ってきた後よ。

 早く、早く、と急かす声がする。全身が彼女を求めている。アスナを――明日菜をもういちどこの腕に抱くまで俺の闘いは終わらない。

 愛剣の代わりに点滴の支柱を握りしめ、それに体を預けて、俺はドアに向かって最初の一歩を踏み出す。

 「愛剣の代わりに点滴を」っていうのは戯画的なのかもしれないけど私にはそれがとてもかっこよく思えた。たぶんだけど、キリトが「闘い続けてくれる」ことが嬉しかったんじゃないかなと思う。あるいはキリトの「決意」に気圧されたのか。

 

久しぶりにゲームやりたい、けどゲームって取られる時間の大きさを考えるとどうしても尻込みしてしまうのです…。

2巻以降を読むよりかはアニメを見てみたいなーという印象。キリトの二刀流とか絶対画面映えすると思うの。

 

ということでSAO1巻感想でした。ばいばい!

*1:エンターテイメント度はスリルとかワクワク感、感動度はそのまま、言葉度は琴線に触れるor思考のトリガーを引かれる言葉がどれだけあったかです