ゆらのふなびと

競プロ, Python, C++

『春季限定ポコ・ア・ポコ!』藍√ 感想

プレイ時間 約4時間
テーマ:家族の絆/駄妹

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人生初エロゲ春ポコ、プレイし終わりました!
楽しかったです。音楽に絵にテキストに、いろんな面を通して物語を味わうことができる。こんな面白いものを私は今まで敬遠していたかと思うと……ぐぬぬ
 
これから各ルートについて感想を書いていこうと思います。
順番は藍→桜→夏海の予定。全体の感想は今回は夏海ルートとまとめてかな? ちなみプレイした順番は桜→藍→夏海でした。
藍ルートは他のルートに比べストーリーはあっさり目で、藍とのいちゃいちゃ成分が多い感じ。でもストーリーも2周目してたら意外といいじゃないかと思った。やっぱ2周目大事だよ2周目……!
 
それでは、藍ルート感想ですー。
 

お兄ちゃんのシスコンなめんな!

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まずこれ。妹のブラコンっぷりはいいんだ。最初からわかってたから。でも彼方のシスコンっぷりもやばい。
 
俺に必要なのは藍だけだ
他に誰もいらない
 
藍の望みと俺の意地。
どっちが大切かなんて悩むまでもなく。
 
何があっても
お兄ちゃんはお前だけは守るから
 
妹を心配しない兄などこの世にいないんだ
 
他にも、第二のみんなにチェロの独奏を頼まれたとき、桜や真菜先輩がねだっても拒否してたのに藍が「私もお兄ちゃんのチェロ聴きたかったな…」と言った瞬間「3曲だけだぞ!?」と寝返ったり。3曲って。
あと、夏海ルートで夏海が添い寝しようとしたとき、彼方が藍とばっかり寝てるからよ!みたいなことを言うんだけど、それに対して彼方が「え、でも藍は妹だから」って言ってて。絶対藍のせいで感覚麻痺してるww
甘すぎるところはともかく、同じく妹を持つ兄としては尊敬したいくらい彼方は妹に
対してイケメンなのでした。
 
って藍√の感想なのに最初が彼方の感想になってしまった!?
 

おはようのキス

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「まだ起きないでね…」じゃねーよ! 藍はおはようのキスを頬にしようとしたらお兄ちゃんが動いて……とか言ってたけどこれ絶対狙ってるから!味わっちゃってるから!
彼方もときめいてる場合じゃない!!ww
(でも彼方は「キスされたあたりから藍のこと女の子として見てた」と言っていたのでこのキスがなければ彼方が藍に落ちることもなかったわけで、そう考えるとこの藍の行動は兄を愛する妹としての「勝利の一手」だったのだなあと感慨深い)(?)
 
そしてこの後、部室でファーストキスになった時の藍。

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それに対するみんなの反応。

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あの真面目なナツミンも

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と言い出す始末。
 
そりゃそうなるわ。
 

藍との出会い

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お父さんが再婚した。
何の説明もなく、ある日突然知らない女の人と女の子が家に来て、
「今日から家族だ」
と紹介された。
その日を境に、僕はあの人を「お父さん」とは呼ばなくなった。
チェロの練習もサボりまくった。
つまり、こういうことだ。
家族が増えたはずの日に、僕はただ一人の家族(=父)を失って一人になったのだ。
 
お父さんはたぶん言い訳できない人なんだと思う。言い換えると口下手。この人の場合その程度が尋常じゃないけどねw
 
藍は練習をサボる彼方のもとに小さい身体でチェロケースを運んでくる。藍を見ているとわざと置いてきたのだとは言えず練習に行く彼方。思えばこの頃から藍に甘いのは始まっていたのかもしれない……w
ある日彼方は藍の笑顔に耐え切れず弱音をこぼす。「お母さんは僕のことが嫌いだから出て行っちゃったのかな?」
「そんなことないです」と藍。
「それに、彼方さんには……わたしがいます!」

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彼方にとってはそれがどうしようもなくうれしくて。
これが藍が「家族」になった瞬間だったんだろうな。
 
藍の笑顔を見るだけで、優しい気持ちになれた。
たぶん俺は藍がいなければ、もっとすさんだ生活を送っていただろう。
がいたから、家族がいたから俺は何とかこれまでやってこれた。
受けた恩ははかりしれない。
 
そして「何があっても お兄ちゃんはお前だけは守るから」につながるわけですはい。
 

妹2号登場!!

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父親からの手紙(「とりあえず生きてる。藍から連絡させろ」)の投函者に会えることに。しかしそこに現れたのは彼方の双子の妹だと名乗る中野遥だった。

 
遥は家族というものにたいして期待を失っていたんだと思う。
そんなとき、彼方と会って希望の光が見えた。
でも彼方の隣には藍がいた。
 
うらむとかそんな感情もなくなりました
 
せめてあの頃、そばに兄さんがいてくれたらよかったのに
 
藍さん
私に兄さんを返してくれませんか?
 
藍はこの遥の言葉を気に病む。
 
わたし、本当にお兄ちゃんの妹でいいのかな?
 
藍のアイデンティティは「お兄ちゃんの妹」であること。しかし藍は彼方と血がつながっていない。そこに血の繋がった妹が現れたわけだから、これはもう完全に自分を否定されたようなもので。遥は上位互換。ひえー。
 
そして藍は兄に甘えないようにすると決意する。しかしその結果は「兄者」「兄上」である……。
 

遥と家族になろう作戦

何とかして遥と仲良くなりたい彼方&藍は、彼女を演奏会に誘うことに。
しかし遥は「兄さん一人かと思ったのに……」と不機嫌。
そりゃあね……私なら前回の反省を踏まえて今回は一人でいく、そして彼方と遥がある程度仲良くなってから藍も……という手順をとる。でも彼方は自分も藍も家族だと認めてほしかったわけだから、そこは譲れなかったのかなあ。
 
なかなか心を開いてくれない遥。
 
お二人とは必要以上に接しません。それが私のスタンスです
家族じゃないんですから……!
 
しかしそれを見た彼方は確信する。
 
俺にはその頬が、何かを我慢しているように見えた。
その頑なな姿が、子供の頃の俺とダブる。
藍に救われた頃の俺にそっくりだった。
ああ――やっぱりこの子は俺の妹なんだ。
 
バスに乗る2人目の妹に、彼方は語りかける。
 
妹を心配しない兄などこの世にいないんだ
 
絶対、俺の事も藍の事も認めてもらう
俺は遥を救う
 
「救う」なんて言葉は仰仰しい気もするけど、この言葉にはきっと意味がある。
2つ上の引用で「藍に救われた俺」と言っている。
俺は藍に救われた。だから俺も遥を救う。
って意味だと思うと彼方くんがとんでもないイケメン兄に見えてきますよ……!?
 

優しくしてくれたから、優しくできた

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遥について話している彼方と藍。
今までの分をとりかえすくらい優しくしてあげたい
子どもの頃、藍が俺にしてくれたように
 
わ、わたし、優しかったかな?
わたしこそ、お兄ちゃんに優しくしてもらってばっかりだったよ?
 
最初、優しくしてもらえたから、優しくできたんだ
あんなに小さな身体で、俺のチェロを運んできてくれた
 
今までの人生で、一番嬉しかった
あの時、初めて誰かに優しくしてもらえた気がしたんだ
一生忘れない
ありがとう
 
優しさって、誰かから学ばないと持てない気持ちなんだなって。
たとえば私たちが、スラム街に生まれた孤児だとしよう。小さな頃から盗みや殺人を当たり前に働いて生き抜いてきた子ども。そんな生活だったら、たぶん誰かに優しくするってできないと思う。そんな子が人に優しくなるには、雨の日にタバコ屋のおっちゃんが家に入れて温かいスープを飲ませてくれたとか、そういう優しさを受け取る体験が必要。(スラム街にタバコ屋ってあるのか…?)
私たちにとっては人に優しくするのはもう当たり前のことなんだろうけど、ちょっと興味深いなーと思った。
 
ちなみにこの会話の直後。
 
お兄ちゃん
そんなにしがみつかなくても、大丈夫
わたし、ずっとお兄ちゃんと――
彼方さんといっしょだよ
 
ここで急に「彼方さん」って呼ばれるのめっちゃキュンとしない?!
「お兄ちゃんと一緒」はまあ兄妹だしそりゃ一緒にいるでしょって思っちゃうんだけど、「彼方さん」になった途端にそこに兄妹という関係性は薄れる訳じゃないですか。
私はお兄ちゃんの妹だから、かつ彼方さんの彼女だから一緒にいるよって感じがして、なんだろう、一石二鳥?一人二役?そんな感じがします。あ、つまり妹兼恋人だ!
「妹兼恋人」ってなんだよ……もう……………………………………欲しい
 

遥を探せ!

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演奏会当日、母からかかってきた電話。
遥は母に演奏会に一緒に行こうと誘っていた。でも母は彼方に会う資格がないからと断る。すると遥は携帯も持たず家を飛び出してしまい、今朝になっても見つからないという……。
彼方はここで父の本当の意図を知ることになる。彼方母の心臓移植のために会社を抵当に入れてまでお金を工面してくれたというやつ。この理由自体はまあどうでもいいんだけど、
 
遥の養育費の他にこんなお金は受け取れないと何度断っても
私は遥とあなたの母親なのだからと、あの人は……
 
っていうのはちょっといいなあと思った。口下手な父親だけど、「形はどうあれ 私たちは家族なのだから」ってことは大事にしてて、自分の利害よりも「家族」を優先したんだろうなあと。
(だったら彼方にもうちょっと優しくしてやれよって感じもしますけどね!)
 
妹がいなくなったのに、のんきに楽器なんか弾いていられない
 
と彼方。どのルートでも、特待生とか奨学金なんかよりも自分が大事にしたいものを優先する彼方くんはかっこいいですよね!
 

家族に打算はない

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藍たちはバスに乗る直前の遥をなんとか捕まえる。

どうして演奏会を投げ出してまで私に構うのかと訊く遥に対し彼方は。

 

メリットならある
こうして、無事な遥とまた会えて話せた
これ以上のメリットなんてない
 
お前だって、俺のために母さんをつれてこようとしてくれた
そこに、何も打算はなかったはずだ
家族で会いたかっただけだろう?
 
ああ、家族という関係には打算なんてないんだなって。
もちろん相手にも自分にも利益があるという関係は相手を尊重する上でも大事なんですけど、そんなビジネスライクな付き合いばかりじゃ心が疲れちゃうんだろうなーと。
打算じゃないからこそ、時には頼ってもいい。そういう信頼関係をくれるのが家族っていうつながりなんじゃないかなあ。
 

想いは引き継がれる

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彼方たちが30分遅れで会場に到着すると、そこでは彼方の父・哲司がチェロの独奏をしていた。彼方のために時間を稼いでくれていたのだ。
 
心が震えた。
親父の音が俺に語りかけてくる。
ここまでたどり着けるか、と。
 
敵わない……
 
今の俺では到底届かないところに父はいた。
でも、それが嬉しく、
誇らしかった。
 
なんだかんだ言ってずっと味方だった父に、彼方は伝える。
 
聴いてほしい、今の俺の音を
 
脚を怪我していることをからかうと、「野々宮のフォローはみんなでする」とみんな。「お前にはもったいないメンバーだな」「ああ、俺もそう思う。これだけは親父に誇れる」。
 
そして、ここ結構好きなところなんだけど。
 
ほら、聴かせてみろ
 
弓を俺の方へとぶっきらぼうに差し出してくる。
 
ああ
 
俺は何とか一人で立つ。
そして、親父の手から弓を受け取る。
 
私の前で、自分から弾こうとしたお前を見たのは初めてだ
お前は本当に、小さい頃から頑固で随分手を焼かせてくれた
ほんとうに、私そっくりだよ
 
ずっとこの人は俺の味方だったんだ。
どんなに俺が嫌がっても、逆らっても、最後には味方だったのだ。
今日も救われた。
父が守ってくれたのだ。
愛されていたのだ。
 
……父さん
ありがとう……
 
遠ざかる父の背に、この声は届かなかっただろう。
でも、大丈夫。
きっと、わかってくれている。
父も言っていた。
形はどうあれ、俺たちは家族だ――
 
今度は俺の番だ。
思いっきりいい音を出してやろう。
父と妹が驚くくらいとびきりの演奏をしたい。
 
さあ、最高の演奏をしよう。
父から受け取ったこの弓で。
 
普通弓ってチェロとセットでマイ弓があるはずなんだけど、ここでは哲司が彼方に弓を手渡しているんですよね。そして彼方がそのままその弓でチェロを弾く。
 
母から電話が来たときに、彼方は父と同じく「形はどうあれ 俺たちは家族だから」と言った。これとセットで考えるとね、家族を大事にするっていう哲司の想いが彼方に引き継がれている気がして、ああ、想いって引き継がれるんだ!とわくわくしてしまいました。
それと、引用の下から3行目。この「妹」はきっと藍と遥の両方だよね!
 

彼方さんの荷物は私が持つの

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エピローグ。
父の家(?)に皆で行くことになった時、藍がお兄ちゃんのチェロはわたしが持つよと言って。
藍の成長を実感して、この物語の幕は閉じるのです。
 
春の陽光の中、妹が俺のチェロケースを持って立っていた。
俺が思っていたより、ずっと軽そうに荷物を持つ藍の姿に時の流れを感じる。
 
出会った頃、俺に優しさをくれた少女。
ずっと俺の傍にいてくれた少女。
ありがとう。俺と出会ってくれて。
ありがとう。兄と呼んでくれて。
 
ありがとう。
家族になってくれて。
 
 
 

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あとがき
ということで藍ルート感想でした! 藍ルートは短かったから感想も一番短いだろうと思って書き始めたのですが、意外と長くなってしまいました。
特に最後の方はどうしても丸ごと引用したくなってしまうのですよね。言葉や絵というよりもシーン丸ごとが好きで、もうここに私の言葉なんていらないと思ってしまうくらい。
 
今は1周目→2周目しながらメモづくり(引用&話の流れ)→ブログという流れですが、これって時間がある夏休みだからこそ為せる技だよなあ…という感じが。講義始まったり社会人になったらどうやって物語と接していくんだろう。それまでにもっと効率のよいやり方を模索しておかないといけないのかしら。
まあ今は最初だし、時間があるうちはどっぷり浸ってやってみるとしますか。
 
それでは、次は桜ルートです。またね!